2010年07月02日

本はこころの支え 「千住家の教育白書」千住文子

父の闘病中、いつもかばんに入っていた2冊の文庫本のうち一冊がこの本です。

http://www.shinchosha.co.jp/book/121031/

どうして読もうと思ったのか覚えていないのですが、少なくとも父の看取りに向かうために手に取ったわけではない事だけは確かです。

でも現実には、父の看取りにひたすら向かう中、この本がずっと支えになっていました。

父と共に病と向きあいながら看取りについて考えるのは、すでに諦めているようで、ずっと後ろめたい気持ちがありました。
でも、最期の時について前もって考える事は、その時をよりよい時として迎えるために、必要な事だったのだと最近知り、救われる思いがしました。


不思議な事に、父と私は、お別れした後の事もごく普通に話をしていました。

「そんな話しないで」と言わなかった自分は非情なのではないかと思った時もありましたが、あの時父とちゃんと話していた事で、後々落ち着いて判断できた事は確かです。

そんな話を落ち着いてできたのも、この本が傍らにあってくれたからかもしれません。

この本の中には、著者 千住文子さんのご両親の看取りと、ご主人の看取りの時について、その時の著者のこころの動きのままに、書き記されています。

看病で大変な時も、千住真理子さんのバイオリンのステージもあり、千住博さん、明さんの大学受験もやってきます。

ご主人の状態が良くないと主治医から告げられた後、真っ直ぐ前を向いて病院の廊下を歩く娘(真理子さん)に対し「娘になんか すがるものですか」と思う著者の姿に、重なる自分の母の姿もあったりして…

「教育白書」というタイトルからは、あまり想像できない内容も多く含まれているかもしれません。
でも、実際のところ、それらすべてが千住家の “教育” であったのではないかと、そう思えます。

頷けるところ多々、素敵と思えるところ多々、こころの支えの1冊です。
posted by kaorico at 23:00| 本はこころの支え

2010年06月17日

本はこころの支え「老人介護 常識の誤り」(三好春樹)

先週の帰省で読んでいた「思考の整理学」が読みかけなのに、母の姿を見たら、もう何度も繰り返し読んだこの本がもう一度読みたくなり、先週末の上京の際に持って行って読んでいました。

「老人介護 常識の誤り」(三好春樹)
http://www.shinchosha.co.jp/book/128651/

何度も読みたくなる本は、私のこころの支えになってくれている本なんだろうなあと、思います。

タイトルに「常識の誤り」とありますが、そもそも “常識” のように思われている事の多くは、看護や介護サイドが勝手につくった “事情” であって、本来常識でもなんでもなかった事も含まれているのかもしれない。

年老いた立場に立って考えて、ちょっとでも寄り添って考えてみたらわかることも多いかもしれない。
(ああでも!ここでもやっぱり、家族内では難しい事も…)

今回の帰省で、母は言っていました。
「ヘルパーさんと私は、なんていうか、好みがとっても合うのよ!」

ああ、なんて上手く母に寄り添って頂いてるんだろう…。

遠くからできる事は何かなと模索しながら、現実にはできない事も多いまま、また本を手にとってみるのでした。




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posted by kaorico at 22:47| 本はこころの支え