2010年10月01日

うさぎ・こうさぎ本棚 7

ようやく更新、音楽辞典シリーズです。

「オーケストラ・吹奏楽のための 明解・音楽小辞典」
(斉藤好司 編 ドレミ楽譜出版)

http://booklog.jp/asin/4285110830

もともと、吹奏楽やアマチュアオーケストラの人達の座右の書として作られた辞典らしく、見やすく、わかりやすくまとめてあります。
楽語や音楽用語だけでなく、各地の演奏会場の連絡先、さらには吹奏楽連盟の理事さんなどのお名前まで、ぜーんぶひっくるめて五十音順で並んでいるのが、ちょっと面白い。

例えば…

あいうえお の あ のページは
「アクセント」「芥川也寸志」「アコーディオン」「浅草公会堂」「朝日新聞社」(なぜ?)…と、続きます。

ぜんぶ、ひっくるめられちゃってるでしょう。

内容的にも なかなかです。五十音順にひろってみますね。

「歌う」
音楽をこころから表現していること。(中略)音楽する人の気持ちが その音楽にあふれていること。

「鑑賞」
音楽を受け取ること。(後略)


ううん、深い!
内容は、だんだんヒートアップします。


「基礎」
(前略)曲ばかりやってもうまくはならない。基本がしっかりしていれば後から花開く。

「原点」
音楽の原点は心のコミュニケーションにある。うまく演奏するだけでなく、楽しい気持ちを相手の人に伝えることにある。

うううん、確かに!
まだまだ続きます。

「抜け殻の音楽」
(前略)音楽にとって最も大切な心が抜け落ちた、技術ばかりの表現。

この言葉は、この辞典で初めて知りました。

さらにっ!

「練習」
音楽は練習がなにより大切である。(中略)練習でうまくいかない所が本番でうまくいくわけがない。

はいっ!
?…これ、ほんとに音楽辞典??


コンパクトで わかりやすいけど、なんて中味の濃い辞典なんでしょう!

それから、私がときどき見るのは、巻末の 吹奏楽・オケの各楽器の音域がまとめて掲載されているところ。
ちょこっと確認できて、便利です。

posted by kaorico at 22:43| うさぎ・こうさぎ本棚

2010年08月19日

うさぎ・こうさぎ本棚 6

お盆休みも終わり、今日からレッスンも本格始動です。
お仕事モードへの切り替えもかねて、久々にブクログの“うさぎ・こうさぎ本棚”に新しい本を入れました。

「ひと目で納得!音楽用語事典」
(関 孝弘/ラーゴ・マリアンジェラー共著 全音楽譜出版社)

http://www.zen-on.co.jp/disp/CSfLastGoodsPage_001.jsp?GOODS_NO=22800&KEY_SEARCH=%89%B9%8Ay%97p%8C%EA%8E%96%93T

以前ご紹介させていただいた「これで納得!よくわかる音楽用語のはなし」の第2弾です。

http://kousagiblog.sblo.jp/article/38775793.html

第1弾は“読み物”だったので、事典として使える第2弾は、日頃の練習にレッスンに!さらに活用度大かと思います。

イタリア語のニュアンスを伝えてくれる納得の内容は第1弾と同様。
アルファベット順に音楽用語が並び、まず、言葉のイメージがひと目でつかめるイラストが描かれています。
そして、その言葉はイタリアの日常会話ではどんな場面で使う言葉なのか、さらに音楽表現においてはどのように考えたらよいのかが説明されています。
至れり尽くせりの事典です。


イラストで音楽用語が説明されている事典といえば、こちらもそんな1冊。

「まんが 音楽事典」(音楽之友社)
http://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?code=341000

こちらもイラストで音楽用語を説明してくれる、わかりやすい事典です。


ではここで!この2冊の表現を比べてみますねっ。(ちょっとわくわく)

お題は“ラレンタンド”と“リタルダンド”
弾いていて「何が違うの?」と思った事のある方も多いのでは?と思います。

「まんが 音楽事典」では
ラレンタンドは コマが止まりそうな状態で回っているイラスト
リタルダンドは 坂道を登っている自動車のスピードが落ちている様子 

添えられた説明文にはどちらも「だんだんゆるやかに」
リタルダンドの所には、なんと「ラレンタンドと同じ」とあります。

では、「ひと目で納得!音楽用語事典」のイラストで見てみます。
ラレンタンドは カーブを曲がろうとしてスピードを落としている自動車
リタルダンドは デートの待ち合わせの時間を過ぎて、待たされている彼

ね!ぜ〜んぜん違うでしょう〜!なるほど〜!

学校の授業だったら、ゆっくり進むのがラレンタンド。終了時刻が遅くなるのがリタルダンド。
なんですって!

2冊とも同様の表現ももちろんあります。
ふたつ目のお題は“ジョコーソ”

こちらは2冊とも、なんとも楽しそうに遊んでいる様子が描かれています。

そして「ひと目でわかる!〜」の方の説明では、
ジョコーソの語源は“遊ぶ”。心の底から遊び心を持って楽しむ。そのために必要なものは“心の余裕”
とあります。
ああ、なんだかズシンと来るなあ。


「まんが 音楽事典」の方は、掲載されている音楽用語がクラシック以外にポップスや邦楽も網羅しているところが便利です。
でももう既に絶版のようで残念。

「ひと目で納得!音楽用語事典」は、発売ほやほやです!

事典辞書関係、まだありますので、続きはまた次回!
posted by kaorico at 10:55| うさぎ・こうさぎ本棚

2010年07月09日

うさぎ・こうさぎ本棚 5

「ピアノのための 絵で読む音楽史」(中村菊子 著 ヤマハミュージックメディア刊)

http://www.ymm.co.jp/p/detail.php?code=GTB01081850


2009年暮れのセミナー「音楽史のおはなし」のプリントを作成する際、参考にした本の中の1冊です。
著者は、数々の教本の監修、ピアノレッスンについての著書も多い、中村菊子先生。

音楽史を4期(バロック、古典、ロマン、近・現代)に分けて、わかりやすく編集されています。

タイトルに “絵で読む” とあるように、本の中はイラストも多く、各時代に使用されていた楽器や、音楽が演奏されていた聖堂やホールの写真、そして譜例にあふれていて、時代背景の理解と共にその時代の音楽を学べるように編集されています。

セミナーの中でも、この本のページをめくりながらお話させていただいたりもしました。

当然の事なのですが “時代背景“ と共にその時代の音楽、音楽様式を理解することは、欠かせないことと思います。

また時には逆方向から考えて、学校の歴史で学んで興味を持った時代から、その時代の人々はどんな音楽を聴いていたんだろう…と探して聴いてみるのも とても素敵!

厳格な時代、華やかな貴族の時代、戦争で音楽どころではなく代表作のない時代…そして、自由な発想が許されるようになった時代。

気になった時代だけでも、美術や、文学もからめて考えていけると、さらに面白いなあ…と思います。



小山教室教室での「音楽史のおはなし」終了後の感想が、こちらにアップしてあります。よろしければご覧下さい♪


http://www.ko-usagi.sakura.ne.jp/page0/page4/page4.html
posted by kaorico at 12:22| うさぎ・こうさぎ本棚

2010年06月05日

うさぎ・こうさぎ本棚 4

今日の1冊は

「これで納得!よくわかる音楽用語のはなし」
(関 孝弘/ラーゴ・マリアンジェラー共著)

http://www.zen-on.co.jp/disp/CSfLastGoodsPage_001.jsp?GOODS_NO=15252&KEY_SEARCH=%82%B1%82%EA%82%C5%94
[%93%BE%81I

「アッチェレランドを英語読みしてごらん。アクセルでしょう。車のアクセルと一緒だよ!」

「フェルマータはイタリア語で“バス停”。バスはバス停で停まるでしょう。フェルマータの意味は “伸ばす” じゃあないんだよ」

20数年前、まだ新人講師の頃に師事していたU先生は、いつも音楽用語をこんな風に教えてくださっていました。

アレグロの意味は?と聞かれて「快速に」などと答えようものなら「はっはっは!」と笑われたものです。
「講師がそんな答え方をしてはいけないよ!」と。

今日の1冊では、アレグロはなんと書いてあるかというと…。
「あの人はとってもアッレーグロ!」というのは「あの人って陽気で楽しそうな人ね」という意味になるとあります。

アレグロに「速い」という意味はないのです。

この本は、U先生が教えて下さっていたのと同じアプローチで、音楽用語で使われている言葉の本来の意味、ニュアンスが とてもわかりやすく書かれています。

著者の、イタリアでの生活の中でのスナップ写真も素敵。
音楽用語で使われている言葉も、イタリアでは生活の中で生きている言葉なのだという事が、写真から直に伝わって来ます。

これまで何度かレッスンの中でも読んで来ているので「あ〜これ、うさぎ先生と読んだ」という生徒さんの声が聞こえてきそうです。

ピアノの先生、生徒さんはもちろん、
すべての音楽ファンの皆様へ、本当におすすめの1冊です。


ブログについている本棚、ブクログも覗いてみてくださいね♪
posted by kaorico at 21:50| うさぎ・こうさぎ本棚

2010年05月21日

うさぎ・こうさぎ本棚 3

「ピアノ調律師」(M・B・ゴフスタイン)

http://www.suemoribooks.co.jp/ja/booklist/bl_index.html

原題は「 TWO PIANO TUNERS 」とあります。

調律師のおじいさんに憧れる小さな孫娘のことを、タイトルではちゃんと一人の “調律師” と認めてくれているところが、このお話に一貫して流れている愛情や、優しさを物語っている気がします。


小学生くらいの生徒さんが読んだら、孫娘デビーの大胆な行動に共感するかもしれないし、どきどきするかもしれない。

中学生の生徒さんが読んだら、デビーのぶつかる現実に頷くかもしれない。

高校生の生徒さんが読んだら、自らの進路について考えてしまうかもしれない。

うさぎ先生としてはお話の中に登場する名ピアニストの意見に同意。
でも、ひとりのお母さんとしては、おじいさんの心の動きに共感を覚えます。



この本を見つけたのは、美術館の売店でした。
「あら、こんなところに」と思って手に取って開いてみると、シンプルな描線の美しい絵が印象的で、何の迷いもなく買った覚えがあります。

絵の中の線というのは、音楽でいったら旋律でしょうか。
仮にそう考えると、ゴフスタインの絵は、ていねいに奏でられているポリフォニーの小品のようにも思えてきます。

ページをめくる度に、音や音楽が聞こえてきそうな、穏やかな時間の流れる本です。
posted by kaorico at 22:37| うさぎ・こうさぎ本棚

2010年05月12日

うさぎ・こうさぎ本棚 2

今日の1冊は

「楽器ー歴史、形、奏法、構造」

http://www.maar.com/books/10/02.html

「先生、いい本持っていらっしゃるじゃないですか! これを見たら、大体全部わかる!」と、調律師さんのお墨付き?を頂いたのがこの本です。

以前、CD-ROMの楽器辞典を使っていたことがあったのですが、新しいPCに対応しなくなってしまったのと、レッスン中には本の方が素早く対応できて、本の楽器辞典の方が生き残りました。


この本の中で、楽器は気鳴楽器、体鳴楽器、弦鳴楽器、電気楽器…という区別で掲載されています。

つまり、同じ鍵盤楽器でも、オルガンは気鳴楽器、チェレスタは体鳴楽器、ピアノは弦鳴楽器、電子オルガンは電気楽器に分類されて掲載されています。

当たり前の区分なのですが、見た目同じ鍵盤なだけに、ちょっと面白い。


体鳴楽器のページをめくってみると…
スリットドラムのページでは、アフリカの(なんの動物かわからない)動物の頭の彫りが入っているスリットドラムのとなりに、日本の木魚が掲載されていたりします。
まあ、木魚の“魚”の彫りも、何の魚かわからないですけど…。

つまり、西洋音楽の楽器だけではなく、アジア・アフリカ・アメリカなど、世界中の国の楽器が収められているのです。

古今東西の楽器が掲載されているので、どの音楽ジャンルの楽器も 特定のジャンルに偏ることなく見つけることができます。

かみしも を着て小鼓を打つ日本人のイラストの隣のページに、ほとんど裸ん坊で砂時計型ドラムを叩くニューギニアの人のイラストがあったりするのです。

愉快、愉快。


楽器の“生い立ち”もすごいです。

“どうみても骨”とか、“ただの壷”にしか見えないような楽器もあって、これを見た生徒さんはもれなく「骨やん!」「壷やん!」とツッコミを入れてくれます。

ハープのページを開くと、紀元前1500年頃のエジプトの古代ハープから、現在オーケストラで使われているハープまでの変遷を見る事ができます。

人間って、ずっとずっと昔から音楽と共に生きていたのね… 

見応えありすぎ、の楽器辞典です。
posted by kaorico at 21:50| うさぎ・こうさぎ本棚

2010年05月11日

うさぎ・こうさぎ本棚 1

お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、昨日からブログに本棚を貼付けました。
ブクログっていうものらしいです。

まだ少ししか置いていませんが、これまでに「うさぎ・こうさぎ部屋グッズ」の中でご紹介させていただいた絵本も3冊、入れておきました。

クリックしていただいたら、本の詳細を見る事ができ、わたしが書き込んだコメント等もチェックしていただけます。

この本棚を見つけて、これは便利かも!と思い、小山音楽教室に置いてある本をご紹介させていただきながら、本棚に入れていくことにしました。

生徒さんが大きくなると、お母様がお教室にいらっしゃる事が少なくなりますが、この本棚を覗いていただければ、グッズ同様、教室の本棚をお家でも覗いていただけるかな〜という作戦です。


今日は、こうさぎ部屋に置いてある絵本の中の1冊。

「ぼくとオーケストラ」 アンドレア・ホイヤー
http://www.kawai.co.jp/shopping/detail.asp?code=4584


普段見ることのできないオーケストラの舞台裏を見ることができて、そこが魅力の絵本なのですが、私はこの絵本のあるページをそのまま譜面台に置いて使うことがたびたびあります。

それは、見開きいっぱいに、ステージ上のオーケストラのメンバーが描かれているページです。

IMG_6017.jpg


アトリエ(ローランドの電子オルガン)のレッスンでは、オーケストラサウンドを使うことが多いので特によく使いますが、ピアノのレッスンでも(曲によっては)この方法を使います。

なんてったって、ピアノはオケの楽器の音域をしっかりカバーしていますから。

この見開きページを譜面台に置くと、ちょうど演奏者は指揮者の位置になります。
底から沸き上がるストリングス、少し遠くから響くフルート、高らかに鳴るトランペット…シンバルのおじさんはどこ?

音のイメージや、距離感などなど、一発でつかんでもらえます。

この絵本のオケのメンバーの皆さん、みんな人が良さそうな優しい表情で、それがまたいい感じ。


ああ、演奏会に行きたくなってきました… 


posted by kaorico at 14:00| うさぎ・こうさぎ本棚